ドバイがあるUAE(アラブ首長国連邦)は、イスラム教なので食に関しては、「豚肉」「アルコール」「血液」「宗教上の適切な処理が施されていない肉」が禁止です。
日本人が特にドバイで困るのがお酒を飲む場所が限られていることです。
また、ドバイでお酒を入手する方法についても解説します。
ドバイでお酒が飲める場所
ドバイと言えば世界有数の観光都市。
世界中から観光客を集める政策を取っているので、毎年多くの観光客が訪れます。
ドバイには、「世界一の●●」というのが多いのはそういう戦略だからです。
観光だけではなく、外資を誘致するために税金を抑えて世界中から企業が進出したくなるような政策も取っています。
香港やシンガポールをイメージするとわかりやすいかも知れません。
しかし、イスラム教を信仰している国なので表向きはお酒はNG。
そうは言っても、禁酒ルールをイスラム教ではない外国人にまで適用すると観光客や外資系企業の駐在員が来なくなります。
そこで、ドバイではアルコールを提供できるライセンスを発行し、ライセンスを持っている人が運営するホテルや飲食店では、決まった時間であればアルコールを飲んでも良いということにしました。
飲食店でアルコールが飲めると言っても、日本とは事情が大きく異なり、ごく限られた店舗でだけ飲むことができます。
アルコールが飲める場所の代表的な例は、ホテル内の飲食店やバーなどです。
提供される時間も決まっています。
もちろん、スーパーやコンビニで酒類の販売はされていないので、日本のように気軽に購入できません。
ドバイのお酒は高い
ドバイのビールは世界一高い
ドイツ銀行のアナリストが世界の主要都市で、駐在員が住んでいるエリアの近所のパブでビール1パイント(約500ml)がいくらするかを調査しました。
その興味深い調査結果が下記です。
原文はこちら。
なんと、ドバイが世界で一番高く$12.00(約1,300円)です。
ランクが高いホテル内のレストランだともっと高いです。
私も良く行くドバイで有名な日本料理の友(TOMO)の例で見てみましょう。
場所:Wafi City Shk Rashid Rd | Raffles Hotel, Dubai 31348, United Arab Emirates
電話:+971 4 357 7888
キリンやアサヒのビールは、
250ml AED 34(約1,100円)
500ml AED 56(約1,700円)
グライスワインは、
AED 63(約1,900円)
チョーヤ梅酒は、
60ml AED 74(約2,200円)
です。
日本にいる感覚で飲むととんでもない会計になるのが容易に想像できますね。
もう少し安くビールを飲みたいという人には、The Irish Pub(アイリッシュパブ)がおすすめです。
住所:Dubai International Hotel, Al Garhoud, Dubai, United Arab Emirates
電話:+971 4 216 4172
アイリッシュヴィレッジにあるフレンドリーな雰囲気のパブです。
とても居心地が良い場所で、本場のアイルランド料理も楽しめます。
もちろん、ビール以外のアルコールもありますが、ホテルよりもお手頃な値段です。
ドバイで安くお酒を飲む方法
一部のホテルでは部屋の中にアルコールが置かれている場合もありますが、基本的には少数と考えたほうがいいです。
そして、もちろん高いです。
私が宿泊したThe H Dubaiという5つ星ホテルは、部屋の中にアルコールが置かれていました。
4つ星以上のホテルの多くはアルコールを提供するライセンスを保有しています。
ドバイで安くお酒を飲むには、日本から持ち込むかドバイ空港の免税店で購入して持ち込むかのどちらかが主流です。
現地にいる日本人は簡単にお酒が手に入らなかったので、ドバイ空港の免税店で買っていくとかなり喜ばれました。
ところが近年、観光客がアルコールを購入できる制度ができました。
African + Eastern store または MMI store という店舗でパスポートを持っていけば、ライセンスの申請をしてアルコールを購入できるのです。
ライセンスは即時発行され、申請料も無料です。
African + Eastern storeは16箇所、MMI storeは17箇所あり、それぞれの公式サイトから店舗を探すことができます。
MMI DEIRAに行ってみた
ドバイのデイラ地区にあるMMI DEIRAに行ってみました。
宿泊先のホテルから15分ほど歩いた場所にありました。
土曜日だけ午前10時から営業しているようです。
ちなみに、ドバイの平日は日曜日から木曜日で週末は金曜日と土曜日のことを指します。
このように外からは店内が見えないようになっています。
アルコール自体がイスラム教の人の目に触れないように配慮してこのような外装になっているのでしょう。
扉は入口用と出口用に分かれています。
店内には日本でも見慣れたアルコール類が販売されています。
私はアサヒスーパードライを購入。
商品をレジに持っていくとパスポートの提出を求められます。
簡単な申請書に記入と署名をするだけでOKです。
申請書は英語で書かれていますが、アルコール購入と消費に関してUAEの法律を守りますという内容です。
ライセンスは30日間有効です。
ドバイでは、飲酒が許される年齢は21歳以上ということに注意しましょう。
アルコールを購入すると外から中身が見えない袋に入れてくれます。
レシートと一緒に注意事項が書かれた紙を渡されました。
- 非イスラム教徒で21歳以上
- 公共の場での飲酒禁止
- 飲酒運転禁止
- 公共の場で酔っ払わないこと
- 公共の場ではアルコールを隠すこと
などの内容が書かれています。
アサヒスーパードライは、AED 11.00(約330円)でした。
当然のことながら日本よりは高いですが、店舗で注文することを考えるとかなり安いですね。
ホテルに持ち帰って部屋飲みでした。
まとめ
ドバイで海外からの旅行客向けのアルコール購入ライセンスが導入されたのは2019年7月です。
それまでは、有料でライセンスを取得した非椅子楽教徒の在住者に限られていたので、観光客は店舗でアルコールを購入することができませんでした。
ドバイには興味があるけど、お酒が飲めないという理由で敬遠していた人もいるのではないでしょうか?
この制度は導入されてから間もないので、まだ知らない人もかなりいます。
ドバイの訪問がご無沙汰の人も、以前と比べてかなりアルコールが飲みやすくなったドバイへ再訪してみるのもいいでしょうね。
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