物件を限定しない家賃クレジットカード自動支払いサービスの『クレカリ賃貸』。
家賃だけではなく共益費・管理費および駐車場代もクレジット払いができるのです。
家賃は毎月支払う固定費の中でも大きな割合を占めるので、クレジットカードの利用金額アップに大きく貢献します。
「家賃をクレジットカード払いできればなぁ、、、」と思っていた陸マイラーは必見です。
クレカリ賃貸のメリットとデメリットはもちろん、現役陸マイラーの私がおすすめのクレジットカードについて詳しく解説しています。
家賃を現金で払っている人は、大きなチャンス!?
「家賃自動払い」と「一度払い」の違い
クレカリ賃貸には、「家賃自動払い」と「一度払い」があります。
家賃自動払い
サービス利用料 | 家賃の3.6% |
カード決済日 | 初回分は手続き時、翌月以降は毎月15日 |
振込日 | 初回分は3営業日後・翌月以降は毎月25日 |
利用可能金額 | 3万円~200万円 |
一度払い
サービス利用料 | 利用金額の4.6% |
カード決済日 | 手続き時 |
振込日 | 3営業日後 |
利用可能金額 | 3万円~200万円 |
「家賃自動払い」は毎月の家賃の支払いに、「一度払い」は契約時の費用や更新料などに利用できます。
「一度払い」に関しては、まとまった現金が手元にない時などは、助かるサービスですね。
金額にもよりますが、金利が低い銀行系のカードローンでも年利10%以上はするので、他で借りることを考えると安いです。
クレジットカードに利用限度枠さえあれば審査もなく利用できるので、便利です。
クレカリ賃貸のメリットとデメリット
家賃のクレジットカード払いに対応していない物件でもクレジットカードで支払うことができるのが、クレカリ賃貸の最大の特長です。
クレカリ賃貸のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット > デメリット であれば、クレカリ賃貸を使う価値はあるでしょう。
メリット
ポイントが貯まる
クレジットカード払いなので、利用金額に応じてポイントやマイルが貯まります。
キャッシュフローが良くなる
クレジットカードの締め日と支払日によって支払いまでの最長日数は異なりますが、55日前後のものが多いです。
現金で支払うと、その日に口座から現金が減りますが、クレジットカードなら引き落とし日まで口座から現金が減らないのでキャッシュフローが良くなります。
新規契約時の初期費用を払える
賃貸物件を契約する時に、家賃の●ヵ月分を敷金として払わないといけない物件がまだまだ多いです。
まとまった金額なので、手元に現金がないという場合に初期費用をクレジットカードで支払えるのはとても助かります。
銀行の振込手数料がかからない
多くの人は、家賃は口座振替になっているので毎月家賃の振込手続きをしていないでしょう。
しかし、色々と事情があって家賃の延滞を繰り返していると口座振替が解除され、自分で振り込みをしないといけなくなる場合もあります。
そもそも、現金払いで毎月家賃を振り込んでいるという人は、振込の手間や手数料が不要になります。
クレジットカードの利用実績が積める
家賃は毎月決まって支払うものなので、支払いの遅延や延滞などがなければ、クレジットカードの利用実績になります。
ゴールドカードやプラチナカードなど上位クラスのクレジットカードを持ちたい人は、家賃をクレジットカード払いにすることで上位クラスのインビテーションが早く届く可能性があります。
他にも利用実績ができれば利用限度額のアップも見込めます。
デメリット
利用手数料がかかる
やはい、「家賃自動払い」は3.6%、「一度払い」は4.6%という手数料がデメリットです。
クレカリ賃貸を使うまでもなく、すでに家賃のクレジットカード払いができている人にとっては何のメリットもありません。
個人では家賃のクレジットカード払いに対応している不動産管理会社が増えているとは言え、法人契約の物件に関してはまだまだ少ないのが現状です。
現金で払うことによるメリットは、そもそも全くないので利用手数料をどう捉えるか次第でメリットになる場合もあります。
手数料のデメリットに関しては、誰もが真っ先に思い浮かぶことなので、私もクレカリ賃貸に質問してみました。
クレジットカードのポイント還元率は、0.5~1%程度だと思いますが、クレカリの手数料をクレジットカードで支払ってメリットがあるのでしょうか?
どのような状況の人が、サービスを利用するメリットがあるのでしょうか?
クレカリ賃貸の回答は、下記です。
A. クレジットカードの還元率などはご利用カードにより異なりますが、還元率で当サービスの利用料分をカバーするという事には適しておりません。
当サービスでどのようにメリットを感じていただけているかは各々異なるかと思われます。
当サービスをご利用される方は、「毎月の家賃振込を手間だと感じられている方」・「マイルなどを貯めて旅行などを計画されている方」などが多々おられます。
また、引っ越しの際に不動産屋へお支払いされる「初期費用」をクレジットカード払いにされる方もいらっしゃいます。
クレカリ賃貸に使うべきクレジットカード
クレカリ賃貸で使えるクレジットカードの国際ブランドは、VISAまはたマスターカードです。
陸マイラーにとっては、アメックスが使えないのがなんとも残念なところではあります。
多くの人は、JALまたはANAのマイルを貯めていると思うので、それぞれおすすめのクレジットカードを紹介します。
また、実際にそのクレジットカードで月額10万円の家賃の支払いにクレカリ賃貸を利用した場合のシミュレーションもしてみました。
JAL派におすすめのクレジットカード
JALマイルと言えば、JALカードではなくspgアメックスやセゾンプラチナビジネスアメックスを使いたいところですが、アメックスブランドはクレカリ賃貸では使えません。
そうなるとおすすめのJALカードは、JALカードTOKYU POINT ClubQです。
年会費 | 2,000円(税別) |
ポイント還元率 | 0.5%~ |
発行期間 | 約3週間 |
旅行保険 | 海外旅行 最高1,000万円 国内旅行 最高1,000万円 |
申し込み資格 | 18歳以上(高校生を除く)の日本に生活基盤のある方で、日本国内でのお支払いが可能な方 |
JALカードTOKYU POINT ClubQは、WAONやPASMOへのチャージでもJALマイルが貯まるだけでなく、東急ストアや東急百貨店などの東急系列の店舗ではJALマイルとは別に「TOKYUポイント」も同時に貯まります。
もちろん、TOKYUポイントはJALマイルに交換できます。
年会費が安くコスパも良い一押しのJALカードです。
JALカードを持つならショッピングマイル・プレミアムへの加入は必須です。
年会費に3,000円(税別)を払うことで通常200円=1マイルのものが、100円=1マイルになります。
ポイント還元率0.5%が1%になるということです。
貯まるマイルは年間
10万円×12ヵ月×1%=12,000マイル
クレカリ賃貸に支払う手数料は年間
10万円×12ヵ月×3.6%=43,200円
ANA派におすすめのクレジットカード
ANAマイルを貯めるなら、以下の2つのクレジットカードがおすすめです。
ANA VISAワイドゴールドカード
私も持っています。
年会費 | 14,000円(税別) 条件を満たせば最大4,500円割引 |
ポイント還元率 | 1.0~1.648% |
発行期間 | 最短3営業日 |
旅行保険 | 海外旅行 最高5,000万円 国内旅行 最高5,000万円 |
申し込み資格 | 満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
ANA VISAワイドゴールドカードは、ANAマイラーに一番人気があるカードです。
ポイント還元率は、最大1.648%ですが最大値の恩恵を受けることができる人はあまりいないので、実際にはポイント還元率1.3%程度と考えるのが現実的です。
貯まるマイルは年間
10万円×12ヵ月×1.3%=15,600マイル
クレカリ賃貸に支払う手数料は年間
10万円×12ヵ月×3.6%=43,200円
しかし、これは現在のスペックであって今後はANA VISAワイドゴールドカードの改悪が決定しています。
>>> 【悲報】ANA VISAワイドゴールド改悪で解約する陸マイラーが続出している件
エポスプラチナカード
ANA VISAワイドゴールドカードよりも取得のハードルが高くなりますが、私がおすすめするのはエポスプラチナカードです。
当然、私も持っています。
エポスプラチナカードの基本となるポイント還元率は、0.5%です。
エポスプラチナカードの大きなメリットと言えるのが、「年間ボーナスポイント」です。
年間ボーナスポイントとは?
エポスプラチナカードの年間利用金額に応じてもらえるボーナスポイントのことです。
年間利用金額 | ボーナスポイント | ポイント還元率 |
100万円以上 | 20,000ポイント | 2.0% |
200万円以上 | 30,000ポイント | 1.5% |
300万円以上 | 40,000ポイント | 1.33% |
500万円以上 | 50,000ポイント | 1.0% |
年間利用金額に対して最もポイント還元率が高くなるのが、年間利用金額100万円時の2.0%です。
つまり、年間利用金額が100万円の場合、通常の0.5%+2.0%で2.5%もの還元率になります。
月額家賃84,000円以上の賃貸物件なら年間100万円は家賃をエポスプラチナカードで支払うだけでクリアです。
ANAマイルの還元率は?
エポスプラチナカードで貯まるエポスポイントはANAマイルに交換することができます。
交換レートは、10エポスポイント=6ANAマイル(60%)です。
エポスプラチナカードで100万円決済した場合、通常は 200円=1ポイント なので 100万円=5,000ポイント。
さらに、100万円の利用でもらえる年間ボーナスポイントが20,000ポイント。
合計25,000ポイントでこれをANAマイルに交換すると、25,000ポイント×60%=15,000マイル。
つまり、エポスプラチナカードのANAマイル還元率は1.5%です。
さらに、エポスプラチナカードは誕生月がポイント2倍という特典があります。
上記の例は、誕生月のポイントアップを考慮していないポイント還元率なので、実際はもう少し高くなります。
ということで、エポスプラチナカードの方がANA VISAワイドゴールドカードよりも効率良くANAマイルを貯めることができるのです。
さらに、エポスプラチナカードはポイントを無期限で貯めることができるのでポイントが失効する心配は不要です。
注意点は、ポイント還元率のピークは年間利用金額が100万円で、それを超えるとポイント還元率は下がっていくということです。
その他、エポスプラチナカードに関する詳しい解説は下記の記事を参考にしてください。
>>> 「エポスプラチナカードってどうよ?」の質問にユーザーの私が回答します
まとめ
クレカリ賃貸がおすすめな人
マイルを貯めている人
個人事業主や法人の場合、クレカリ賃貸の利用料は経費計上できます。
《1マイルあたりの価値》
国際線の特典航空券に交換(ファーストクラス) | 15円程度 |
国際線の特典航空券に交換(ビジネスクラス) | 10円程度 |
国際線の特典航空券に交換(エコノミークラス) | 5円程度 |
国内線の特典航空券に交換 | 2~3円程度 |
JALカードTOKYU POINT ClubQだとJALは、1マイル=3.6円以上
ANA VISAワイドゴールドカードだとANAは、1マイル=2.76円以上
の価値がある使い方をすれば、クレカリ賃貸の手数料を支払ってもプラスになる計算です。
個人でも貯めたマイルを国際線のビジネスクラス以上で利用するのであれば、家賃をクレカリ賃貸で払うメリットはあります。
しかし、やはり個人事業主や法人の方が有利ではあります。
クレカリ賃貸がおすすめではない人
すでにクレジットカードで家賃を払っている人
1マイル当たりの価値を理解できない人
家賃をクレジットカードで支払う方法やクレジットカード払いに対応している業者に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。